子どもを連れて利用できるコワーキングスペースの利用実態と空間構成に関する研究（その2）

摘要

（その1）では、子連れコワーキングスペースの機能的分類ごとの利用者と運営の特徴を明らかにした。（その2）では、それぞれの空間構成と利用者との関係を考察する。ワークスペースとキッズスペースの関係に対する考え方を運営者にインタビューした。その中で、「親から子どもの様子が見えるか否か」、「親に子どもの声が聞こえるか否か」、「子どもから親の様子が見えるか否か」の3 要素を考慮に入れていることが読み取れた。例えばFig.1 は、L 施設の例を示している。ワークスペースとキッズスペースの間にマジックミラーを設け、覗き込まないと隣の部屋が見えないため、「親から子どもの様子が見える」、「親に子どもの声が聞こえない」、「子どもから親の様子がみえない」空間構成になっている。そこで、3 要素の違いによって22 施設を分類Ⅰ～Ⅴの5 つに分類した。