小屋裏空間の音響特性に関する検討：その2共同住宅の小屋裏を介した伝搬音の減衰特性の計算による検討

摘要

一般に断熱の用途で用いられるグラスウール(GW-16kt100等)を天井裏に全面敷設することで小屋裏内部の非拡散性を向上させ、伝搬減衰を生じさせることが遮音上、有効であることが確認できた。また、天井面から音が面音源的に放射され、かつ野地板面での1 次反射音までを考慮に入れた計算方法を用いれば、実際に生じる減衰量をおおよそ推定できることを確認した。今後、建築基準法第30 条の改正に向け、小屋裏う回による伝搬系の遮音対策時に伝搬減衰量を示す一つのアプローチとして応用されることが期待できる。