減振機能を有する鉄筋コンクリート梁の構造性能評価に関する基礎的研究（その１ 実験概要とひび割れ性状）

摘要

以下に得られた知見を記す。(1) 付着余裕度及びせh断余裕度を上げた短スパンモデル及び，減振比を変えた下端のみを減振としたモデルの実験概要を示した。(2) 減振としたモデル(UG0.5LG0.5-S2 ， U1LG0.3 ，U0.7LG0.5)は通常の配筋法としたモデルに比べ，梁端部にひび割れが集中した。また，通常スパン梁の下端のみを減振としたモデル(U1LG0.3，U0.7LG0.5)では，上下端端部の引張鉄筋比の差が大きいほど，下端端部にひび割れが集中した。(3) 短スパン梁の一方の梁端部の下端の中央に設けたスリットは，部材のひび割れの抑制に若干の効果があったが，部材としての変形性状にはほとhど影響は与えなかった。