スラブに設置されたTMD のスラブ振動低減への寄与に関する研究その2 TMD の振動低減への寄与並びにTMD の配置方法とその効果

摘要

その1 に示した解析法に基づき、スラブ振動抑制に対するTMD の寄与度について述べる。スラブの振動低減に対するTMD の寄与を定量化するために，任意の加振点および評価点に対してTMD が設置可能な45 点の中の各1 点のみにTMDを設置した場合の63Hz帯域における振動レベル差を計算した．Fig. 1 は例として，単板モデルにおける節点4, 6, 9, 18 を加振点，節点1, 8, 12,23 を評価点とした場合の，振動レベル差をオクターブバンドで表したものである．節点位置はその1 Fig. 1 を参照されたい。図中＋は加振点，×は評価点を表し，各バブルの面積がその点にTMD を1 個設置した場合の評価点における振動レベル差を表している．バブルの白色は低減，灰色は増幅を表す．TMD の設置点によっては振動レベルが低減している所と増幅しているところがある．ただし，ばらつきや例外は見られるが，加振点と評価点を対角線とする長方形内にTMD を設置した場合に振動レベルが低減している，すなわち白色バブルが多く見られる．