流域環境体を形成する都市河川: 善福寺川を取り巻く都市組織再構築への考察

摘要

公共主体で整備される社会インフラを前提として、都市圏は開発され、無限の広がりをもっている。近代以降、自然と対概念でもあった都市は近年の異常な自然現象と思われる災害を被っているが、これは無秩序な開発がもたらした社会現象の帰結なのではないだろうか。そhな自然と都市の不均衡を示し、両側面を抱えた都市河川の問題はそれら基盤の上に成立し、都市の構成要素である建築、まちのあり方に変化を要請しているように感じた。都市の成員である人間社会に資源を共有している地域の繋がりの重要性を問うことが、都市を消費している建築のあり方を考え直す一歩になるのではないだろうか。