ナノ構造を制御したチタニア系光触媒の開発と応用

摘要

チタニア（TiOsub2/sub）光触媒材料は環境保全やエネルギー関連分野への応用が盛んに検討されている。より高効率で多機能なTiOsub2/sub粉末および薄膜光触媒の設計においては表面修飾，複合材料の設計や組成?構造制御が重要になる。我々はTiOsub2/subの環境保全やエネルギー創製への応用を目的として，ナノ構造?界面機能を制御したTiOsub2/sub粉末および薄膜光触媒材料の開発を進めてきた。ナノ構造および界面制御を駆使すると，従来系とは異なる特異な反応性や機能性を実現できる。本論文では，主に，フェノール類縁体がTiOsub2/subに強く結合する性質を利用した無機?有機複合型光触媒の設計と特性評価，マクロ?メソ高次細孔構造を有する多孔性シリカとTiOsub2/subの複合型光触媒の機能，および薄膜光触媒材料の構造?形態?表面特性制御による超親水性および超はっ水性薄膜コーティングについて紹介する。