立野ダム建設事業における環境保全への取り組みについて

摘要

立野ダムは，環境影響評価法(法アセス)施行以前の1983(昭和58)年に建設事業に着手しており,環境影響評価法(法アセス)対象外の事業となるが，建設予定地周辺には,「阿蘇くじゅう国立公園」や国の天然記念物に指定されている「阿蘇北向谷原始林」が位置するなど豊かな自然環境が存在する。さらに，近年には立野峡谷を含む阿蘇ユネスコジォパークとして世界ジォパークネットワークへの加盟が認定されるなど，周辺には魅力ある自然環境•自然地形が広がっている。このような周辺環境への影響をできるだけ回避•低減することを目的として,環境影響評価法(法アセス)の技術的内容に準じた周辺環境への影響及び環境保全措置を適切に実施するため,調査,予測，環境保全措置の検討及び評価について，学識者等による専門家の指導•助言をいただきながら，事業を実施している。