平取ダムにおける箱形連続壁の施工について

摘要

平取ダムの堤体左岸端部よりさらに左岸側には,未固結の段丘堆積物が厚く分布し,サーチャージ水位標高より下位には部分的に透水性の高い「基質流出部」が存在したため,止水対策として最大深度25 mに及ぶ地中連続壁の施工が必要であった.地中連続壁とダム堤体の接続部は確実な水密性が必要であるため,開削を必要としない箱型連続壁を採用し施工を行った.本文では箱型連続壁の採用経緯と施工状況および留意点について報告する.