鹿野川ダム改造事業（トンネル洪水吐）の 設計と施工について (後編）

摘要

本トンネルは最大0. 9MPaの外水圧と0.4MPaの内水圧が作-用する圧力トンネルであり，全長約457mのうち約320mが鉄筋コンクリート構造，残りは放流管，トランジシヨン管などの鉄管で構成される（図一3.1)。鉄筋コンクリート構造部の覆工厚は800mmおよび600mm，鉄筋はすベて複鉄筋で最大D29@150である。また，鉄筋コンクリート区間は，一般的な圧力トンネルで実施されている止水グラウチングではなく，全周防水シートによって漏水対策を施すウォータータイトトンネルである。