平成23年台風12号による河道閉塞（土砂ダム）対応について

摘要

平成23年は防災関係者のみならず、さまざまな人にとって忘れられない年になったのではないかと思っている。3月11日の東日本大震災では死者、行方不明者約20，000名の未曾有の大災害となり、近畿地方整備局としてもありとあらゆる人員、資機材等を投入し支援を行った。緊急支援も一段落となり、今後の本格復旧に向けてさらなる支援を考えていた約半年後、紀伊半島でも大災害が発生した。8月25日にマリアナ諸島沖で発生した台風12号は非常にゆっくりとしたスピードで紀伊半島を縦断しこれまでに経験したことがないような大雨をもたらした。