Dr.クマの'健康のヒント': スティホームとェコノミー症候群

摘要

新型コロナウィルス感染症の勢いはまだまだ衰えず、緊急事態宣言の中、外出制限ゃスティホームを余儀なくされていることと思う。在宅勤務をされている方達、特に生活習慣病のような動脈硬化の危険因子をもった人に是非注意して頂きたいこととしてエコノミークラス症候群がある。これは元々飛行機のェコノミークラス席のような狭い場所にじっと長時間座っていた場合、静脈、特に下肢の血液の流れが悪くなり血液が固まつた結果、深部静脈血栓症となり、さらに血液の塊である血栓が静脈からはがれると血流に乗って肺へと運ばれ、そこで血管がつまつてしまうという肺塞栓症になることから名付けられたものだ。しかし、飛行機に限らず、長時間動かずにいる状態で起きやすい病気であり、手術後の安静期間にも発症することが知られている。長時間椅子に座る場合には、1～2時間間隔で立ち上がり部屋の中でもよいから歩くこと、屈伸運動や竹踏みなどもいいだろう。また、脱水を避け、水分を多めに補給することも重要だ。熱中症の予防と異なり、普通の水や薄めのお茶でかまわない。アルコールも利尿作用があるため、飲み過ぎないこと、タバコはコロナにかかると重症化しやすいことがわかってきたことだし、この際やめた方がいい。もうしばらくの辛抱で気軽に外出できる日がくることを願って、まずは健康を保とう。