令和元年台風第15号、第19号及び低気圧の接近による大雨におけるTEC-FORCEの自治体支援活動

摘要

令和元年9月の台風15号では、千葉県を中心に最大で約934,900戸の停電や住宅被害、547箇所の道路が通行止めとなるなど大きな被害が発生した。また、同年10月の台風19号及びその後の低気圧による大雨では、関東地方整備局管内において、国管理河川の4河川9箇所、県管理河川の19河川35箇所が決壊し、315件の土砂災害が発生するとともに、284区間(高速道路、国及び都県政令市管理)の道路が通行止めとなった。一方、東北地方整備局管内では、国管理河川の2河川2箇所、県管理河川の85箇所が決壊、28区間191km(高速道路、直轄道路)の道路が通行止めとなった。更には、北陸地方整備局管内において、新潟県と長野県の3水系8河川9箇所で堤防が決壊し、新潟県と長野県を中心に105件の土砂災害が発生するなど、各地で大きな被害が発生した。これら2つの台風等による災害においては、発災直後から全国のTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)が集結し、様々な活動を通じて被災自治体の支援を実施した。