パッケージ型自動消火設備の背景とスプリネックスシリーズの特長

摘要

今日，パッケージ型自動消火設備Ⅰ型およびⅡ型は社会福祉施設や医療施設，共同住宅や宿泊施設においてスプリンクラー設備の代替設備として消防法で位置付けられている。本稿ではパッケ一ジ型自動消火設備の設立等の経緯ならびにその性能，当社が型式を有するパッケージ型自動消火設備である「スプリネックス」シリーズの特長を紹介する。その設立は1987年の東村山市の特別養護老人ホーム「松寿園」火災等を契機としている。当該火災は自力避難が困難な者が多数入居する防火対象物の防火安全性について，幾多の問題を提起した。これらを踏まえ，政府部内に社会福祉施設等における防火安全対策を検討するための委員会が設けられ，その結果は1987年8月28日に「社会福祉施設等における防火安全対策について」として取りまとめられた。