高分子学会不均一な高分子•コロイド界面の物性と凝集

摘要

高分子学会高分子と水•分離に関する研究会は3月11日，筑波大学東京キャンバス文京校舎において，界面動電現象研究会等3機関と表記を共催.以下6件を報告した.DLVO理論とその発展：ハード界面からソフト界面へ(東理大/大島広行氏)；電解質溶液中帯電粒子からなる分散系の本理論は以下の近似が基礎.①速度論的アプローチAP：微粒子分散系を時間に依存しない平衡系と見なす立場(Langmuir).時間とともにいずれ凝集する不安定系とし速度論的に扱う立場(DLVO),②potential近似；熱運動で接近2粒子を計算，③断熱近似；イオンのみ熱運動としPE計算，④Poisson-BoltzmannAP；イオンはボルツマン分布とし点電荷近似，⑤粒子周囲拡散電気二重層のみ考慮；異符号イオンがイオン雲をつくりDebye長厚さ1/k形成，⑥有効表面電位；粒子からDebye長ほど離れると単純指数関数近似でき仮想的本電位ψeff=(4kT/ze)γ.⑦線形重畳近似；Debye長位接近時に重なる電位を相互作用のない時の電位の和で近似.⑧Derjaguin近似；平板間静電相互作用エネルギーから2個の球状粒子相互作用エネルギー計算.以上から2粒子間静電相互作用，v.d.Waals力を加え全相互作用PEを計算.表面高分子で柔らかい粒子の静電相互作用は表面層内深部電位がDonnan電位に保持.剛体粒子は表面電位•電荷いずれか一定と仮定するモデル用い.ソフト粒子はDonnan電位制御モデルで解析.表面電位は表面層内分布固定電荷の体積電荷密度に関係.