新名神高速道路の計画・設計

摘要

新名神高速道路（※本稿では，新名神高速道路とは，近畿自動車道名古屋神戸線，延長174kmのうち四日市JCT以西の約150kmを指し，以下「新名神」）が計画された当時，わが国の産業，文化，経済の発展に大きな役割を果たしてきた名神高速道路（以下「現名神」）は，急激なモータリゼーションの進展に伴いほぼ全線にわたり交通機能が低下した状態となっていた。そのため，高速性，定時性など本来高速道路が提供すべきサービスレベルの著しい低下を招いていた。