低圧パイロット噴射と高圧メイン噴射を組み合わせた混合律速聖低温ディーゼル燃焼法

摘要

低圧のパイロット噴射によって生じた既燃焼ガス中にメイン噴射を噴射し，両者の重畳効果（重なり合う効果）を利用して燃焼を制御しようという方法はすでに考えられていましたが，では具体的にどうするのか，方策や効果は明確になってはいませんでした。　そこで，パイロット噴射によって生じた燃焼ガスをスワール（吸入行程に生じるシリンダー内の空気の渦状の流動）によって移動させて，メイン噴射に導入するという明確なメカニズム（噴射・燃焼手順）を考案し，その効果として混合律速型低温ディーゼル燃焼（混合速度が燃焼速度を規制する）というコンセプトを確立しました。