新型モデルを投入しながらもホンダ、ラーダは苦戦の連続。2015年もシトロエンが2部門制覇に向けて躍進中！

摘要

2015年のWTCCにはシトロエン、ホンダ、ラーダの3メーカーがワークスチームを投入するほか、シボレーも4つのカスタマーチームがーエントリー。各ラウンドで激しいポジション争いが展開されているが、そのなかで素晴らしいパフオーマンスを見せているのが、デビューイヤーの2014年にドライバーズ部門およびマニュファクチヤラーズ部門を制したシトロエンだ。12大会•計24戦で争われる2015年はすでに8大会•16戦を消化しており、昨年の王者、ホセ-マリア•ロペスの6勝を筆頭に、4度に渡ってチャンピオンに輝いたイヴアン•ミュラーが4勝、WRCで9連覇を果たしたセバスチャン•ローブが3勝、アジア人初のレギュラードライバーとなったマ•キンファか•1勝とシトロエンが計14勝を獲得。ドライバーズ部門でトップ3を独占し、マニュファクチャラーズ部門も独走しているが、その躍進の原動力となっているのが主力モデルの『CエリーゼWTCC』にほかならない。同モデルは新興国向けのセダンをベースに開発されたシトロェン初の競技用ッーリングカーで、投入初年度から抜群のコーナリング性能を披露。2015年型モデルはフロントホイールのインナーハウスおよびリアウイングなどエアロダイナミックスの変更を図り、サスペンションの改良やECUの変更を図るなど細部の熟成にも余念がない。ドライバーの顔ぶれも前述のとおり、豪華なラインナップで2015年の快進撃も予想どおりのシナリオと言えるだろう。