国内試乗◎新参のGT4か老舗のGT3 RSか

摘要

ヒストリック911の高騰が逮ぃ。とりわけここ1～2年のナローとビッグバンパーの跳ね上がり方には呆然とさせられた。「ナローはもう上玉だと1500万円だね」「"S"だと2500を超えているクルマもあるよ」「いや、初期型に3200万円の値がついた」。「ターボのバリモノは2000万円以上だね」「いや、北米オークションで3800万円の値がついたらしい」。と、そんな詁を何度となく聞かされた。"役モノ"、"役モノ"と呼ばれる類に至っては仰天で、「964RSが2000万円」「993RSは3000万円」「930のスピードスターは2500万円」と少し前の相場を知る身としては嫌な汗が出てきそうな急騰ぶり。「ナナサン·カレラは1億2000万円で、もうじき1億5000万円を超えるでしょ」なんて聞かされたときには、昔からの憧れの気持ちが一瞬バフッとしぼんだような気持ちになったものだった。もちろん話題に上る価格は海外のオークションやショップで取り引きされた中のピンのピン。全てがそうなったわけでもないが、昔からナナサン•カレラを所有している旧知の方が「いろんな意味で怖くて、前みたいにヒョイと乗って出られなくなった」とおっしゃるような、あまり平和といえない状況なのは確かだろう。