超高効率ガスヒートポンプエアコン「GHP XAIR(エグゼア)Ⅱ」の開発

摘要

ガスヒートポンプエアコン(以下、GHP)はガスエンジンでコンプレッサを駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行うシステムである。1987年の発売以来、第1図のように時代の流れとともに市場のニーズに合わせて機能拡充と性能向上を図ってきた。中でも、2011年4月に発売した超高効率GHP XAIR(エグゼア)は、通年エネルギー消費効率(以下、APF)が、当時の基準でビル用マルチエアコンにおける最高効率を達成した。元来、GHPは電気式エアコンと比べて、空調によるピーク電力を抑制できる特長を持っている。このXAIRは効率の高さに加えて震災直後の節電意識の高まりも受けてヒット商品となり、その結果が2011年以降のGHP出荷実績の急上昇として表れている。