道路橋の耐震性能と構造計画

摘要

道路橋の耐震設計においては，まず設計地震動に対して橋に求める耐震性能を定め，次にその耐震性能を確保することができるように橋を構成する個々の部材の限界状態を設定し，地震によって生じる個々の部材の状態がその限界状態を超えないことを照査する考えまとなっている.既設橋に対する耐震補強においても，耐震補強で目標とする耐震性能を設定し，その目標性能に応じて，過去の震災経験を踏まえながら，補強が必要な部材や部位を適切に選定したうえで，所要の補強設計がなされている.