共通セッション「橋梁計画」の報告とお誘い:土木学会　平成29年度全国大会(福岡)に向けて

摘要

平成21年9月に福岡で開催された土木学会年次学術講演会(福岡大学)において，新たな共通セッションとしてスタートした「新設および大規模改修時の橋梁計画」は，その後各支部で開催された全国大会を巡り，定着してきました．平成29年度は，このセッション発祥の地，福岡で全国大会が開催されます(九州大学)．土木学会各分野には収まらない課題に対して，問題を提起し，解決のアイデアや実施例を持ち寄り，議論する場として，本セッションは2巡目を迎える今年，ますますの発展が期待されます．昨年(平成28年)9月に仙台にて開催された土木学会全国大会においては，本セッションで18編の発表がありました．内容は，新しい構造形式の追求，コンペおよびデザインビルド，大規模更新·大規模修繕の計画，維持管理面から考えた橋梁計画など，多岐にわたりました．初めての英文論文があり，学生の発表もあって新鮮でした．コンサルタントや建設会社，研究機関，施設管理者と様々な立場の橋梁技術者が活発に議論を交わし，時間の制約から座長が討議を打ち切る場面も多くありました．