名港西大橋(上り線)は,1985年に建設された橋長758 m (支間割り:175+405+175 m)の3径間連続鋼斜張橋であり,1998年に完成した名港中央大橋,名港東大橋,名港西大橋(下り線)とともに「名港トリトン」を構成する一橋である.本橋は供用開始よりすでに30年が経過しているため,平成24年「道路橋示方書」に規定する地震動および東海•東南海地震動による照査を行い,免震ゴム支承と制震ダンパー(シリンダ型粘性ダンパー)を主体とした耐震補強を行った.供用中の伊勢湾岸自動車道や名古屋港の大型船定期航路に対し,交通•運航の影響を最小限にするとともに,施工時の安全性確保を達成した工事内容について報告する.
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