Lemoore Strike Wing: カリフォルニア州NASリムーアのスーパーホーネットと低空飛行訓練

摘要

1980年代には米海軍の戦闘機•攻擊機の基地は西海岸と東海岸に2つずつあり、それぞれに東西の運用航空機を統括していたが、国防予算も制限されるなか、海軍の航空部隊もさまざまなリストラを断行、現在では東はバージニア州NASオシアナ、西はカリフォルニア州NASリムーアへと統合された。ロサンゼルスから北西に約250km、カリフォルニアの砂漠地帯の入りロにもあたる内陸地帯に、NASリムーアはある。以前はA-7コルセアⅡを中心に海軍太平洋艦隊に所属する軽攻擊飛行隊が配備されていたが、現在はレガシー/スーパー双方のホーネット、F/A-18 16個飛行隊が集まる太平洋測の一大拠点として機能している。大西洋測の戦闘機部隊の拠点、オシアナが昨今周辺の人口密集化が進みさまざまな問題を抱えつつあるなか、リムーアは周辺の人口密度も比較的低く、太平洋岸はもちろん低空飛行訓練を行なうことのできるデスバレーを含んだR-2508コンプレックスや、航空戦や統合戦闘の教育を主導するネバダ州NASファロンにもほど近いという恵まれた訓練環境にある。先ごろ米海軍は、2018年に初のF-35C飛行隊(艦隊即応飛行隊VFA-101"Grim Reapers")が本格的運用のためにリムーァに移動すると発表したが、これも騷音が大きいとされる同機をリムーアに-括配備し、スーパーホーネットはオシアナに集約させるという新たな配備計画の布石かもしれない。