超薄肉軽量バンパの開発

摘要

本開発材を2012年2月に生産を開始した新型SUVのバンパに採用した.前後バンパで目標の2.0mm板厚を実現し，重量も従来から20%低減して6.0kgを達成した.また，材料のコストアップなく材料使用量を20%削減し，さらに成形サイクルを30sec短縮したことで，バンパの製造コストも削減できた.本材料の開発にあたって採用した，相反する特性を両立させる多成分を制御した機能配分の考え方は，他の材料を設計する上でも有用であり，今後の材料開発でも活用し，さらなる軽量化技術の開発を目指す.