建築地下工事のリスク防止から学ぶこと地下水処理工事の注意点

摘要

都市部の市街地再開発などのように，掘削深さが20～30m程度，掘削面積が10,000m~2を超えるような大規模掘削工事では，地下水処理工事の対応を誤ると，掘削場内外の水頭差や対処すべき平面積の大きさから，その後の処置に膨大な労力，時間，費用を費やさざるを得なくなることがある。また，地下水位低下を伴う掘削工事では，掘削規模にかかわらず周辺構造物の沈下•傾斜など周辺地下水環境に対するリスクも考慮しなければならない。