新たな噴射機構による多方向スラリー揺動攪拌工法

摘要

近年，豪雨や地震などの大規模な自然災害の増加を背景に，河川堤防やため池，谷埋め盛土などの安定化対策の必要性が高まっている。既設の堤防や造成盛土の安定対策を実施する場合，施工ヤードが限られ，施工性が低下することに加えて，施工が広範囲にわたることから，工期や経済性など合理化のニーズへの対応が必要であった。この課題を解消するため，安藤ハザマは地盤強化や液状化対策などで近年多くの実績を有しているWILL工法に，新たに多方向に噴射可能な機構を搭載することで，施工の合理化ニーズに対応可能な多方向スラリー揺動攪拌工法「WILL-m工法」を共同で開発した。