公共交通の連結： ストラスブール駅

摘要

公共交通利用促進のためには、交通結節点として安全で快適な中央駅機能が求められる。2007年、パリからTGVがストラスプール中央駅に開通した際、ドイツ占領時代の歴史建築遺産であるストラスブール駅舎を守るため、建築家のジョン·マリ·デュティヨール(1952年～)は、外壁構造を残してファサード全体を3万2000m~3の透明な流線型シェルターで覆い、整備した。石畳で無機質な空間だった駅前広場は、ミシニル·デヴィ一二の設計にょり、4haの芝生空間となった。駅舎の地下には市街地に直結するLRTの駅と、地下駐車場を整備した。車での駅へのアクセス道路は、芝生広場の北側先端に確保ざれ、利用客は地下駐車場から中央駅にエレヴェータで直接移動できる。駅舎をでると、タクシー、LRT1、バスやBRT2のみが停車できる道路が2車線、その向こう側には芝生が広がり、まち並みが臨める素晴らしい空間整備となった。2010年には、欧州議会まで直通のLRT始発拠点として、駅前広場西側地上にもLRT停留場を整備した。現在では、公共交通、自転車、徒歩などあらゆるかたちのモビリティーが共存する都市空間となっている。こういった駅舎の改造や駅前広場整備は、人口48万人のストラスブール広域自治体連合3が推進してvきた、公共交通導入をともなう都市計画の一環である。