「運用力」でエネルギーを削減せよ

摘要

このたびの大災害はいろいろな意味で太平洋戦争の敗戦による国の存亡の危機にたとえられる。戦争責任が軍部の放縦と政治の貧弱にあっただけでなく羊のごとく従順に戦時になだれ込んでいった国民大衆にもあるという意味で一億総懐悔という言葉が使われたが、今回も原発の安全対策・規制をおろそかにしてしまった政泊家と専門家だけでなく、原爆被害から原発事故、そして、スリーマイルからチェルノブイリの検証もおろそかに、地球温暖化防止の錦の御旗のもとに原発礼賛へとなだれ込んでいった行政と各界の不見識を阻止しえなかった国民意識の低さにもよると言って過言ではなく、再び一億稔儀悔の必要性を感じる。