2013年度 支部共通事業|日本建築学会設計競技応募要項課題「新しい建築は境界を乗り越えようとするところに現象する」

摘要

現在の日本は未曾有の自然災害による崩壊のあと、様々な場所で次の時代への希望の建築を求めている。現象する建築とは建築として新たにたちあらわれるという意味で、建築の概念そのものの乗り越えという意味も舍んでいる。具体的な場所を選定し、「境界」として問題とする対概念を設定し、未来の希望としての建築を提示することを求める。21世紀になって13年目に入った今も20世紀の後半から様々な批判の対象とされた近代建築を乗り越える新たな建築への模索の中にある。近代建築は、19世紀からの科学技術による工業化社会の建築生産方式と近代の芸術としての抽象性を内包しながら20世紀初頭から多様で豊穣な展開がなされ20世紀を通じて華開くことになる。