身体性からみた環境デザイン: 枕草子からのヒント

摘要

人はひとつの感覚だけでなく、いくつかの感覚がともに働くことで、さまざまな事態や空間、環境を感じていると考えられる。環境が持つている条件が人に作用する場合、環境条件の特異性によって、作用する部位が異なる。従って、特異性を示す人体と環境との関連性を考えることが必要であると、大島は述べている。そのうえで、総合的な心理生理作用としてとらえるのが順序であろう。