新しい技術•設計を反映した建築物の防火安全設計ガイドブックの改訂に向けて

摘要

防火委員会では、建築物・都市の火災安全に関する研究•技術開発における情報交流、会員相互の協力•共同の推進および成果の一般への普及を目的とした活動を行っている。2014年度の体制として基盤小委員会6、研究小委員会4の計10の小委員会を設置し、学術活動を行っている。小委員会は大きく分けて構造系(耐火性や材料の燃焼性状等)が4、計画系(避難計画や煙制御等設計方法)が5、その他分野横断的な領域からなる。各小委員会の下に計13のWGが設置されているほか、2つのWGが本委員会の直轄として活動を行っている。防火委員会では、①性能的火災安全設計の改善•合理化に向けた取組み、②建築ストック増加に伴う老朽化した建物や火害を受けた建物の有効活用、一般住宅や低層木造建築等の防耐火性能の向上等、社会的ニーズの高い建築物の防火安全対策への対応のほか、ここ数年の目立った活動として、③新たな技術開発に基づく、既刊の各種防火設計ガイドブックの改訂に向けた作業を行っている。