新しい設計言語を通して、社会に開かれた建築を生み出した功績

摘要

伊東豊雄君は、1965年に東京大学工学部建築学科を卒業、同年から1969年まで菊竹清訓設計事務所に勤務の後、1971年に株式会社アーバンロポットを設立し、1979年に株式会社伊東豊雄建築設計事務所に改称し、優れた設計活動を行ってきた。1985年にはシルバーハットで日本建築学会賞(作品)を受賞したが、その後も八代市立博物館(1991年)で毎日芸術莨およびBCS賞を、大館樹海ドーム(1997年)では芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞およびBCS賞を受賞した。なかでも2001年に開館し、日本建築学会賞作品賞、グッドデザイン大賞、BCS賞、公共建築賞国土交通大臣表彰を受賞したせんだいメディアテークは、チューブと名づけられた網目状の構造柱とプレートと名づけられた鋼製床の構成により新しい時代を表現した建築として高く評価された。