アジアの近代建築文化遺産保護に対する国際的関心の高まりを受けてのmASEANaの設立

摘要

国際的に近代建築遺産に関して諸活動を行っている学術団体には、DOCOMOMO International、ICOMOS ISC20C、mAANなどがある。これらの代表らをアドヴァイザリー·ボードとして、アジア、特に東アジア、東南アジアにフォーカスして、近代建築遺産に関心を持つ建築史家、建築家、学生、研究者が集まり議論し合う会議体／プラットフォームmASEANaを2015年11月に立ち上げた。国際交流基金の共催事業としてアセアンの国を中心に多くのアジアの国から専門家が来日し、東京·上野の国立西洋美術館、東京文化会館を会場として延べ150名ほどで2日間にわたり議論が繰り広げられた。DOCOMOMO JAPANを設立母体とするmASEANaは、ヨハネス·ウイドド(シンガポール大学)、村松伸(東京大学)、山名善之(東京理科大学)を共同代表として、上記の三団体と連携を取りながら活動している。プラットフォームmASEANaの会議は2017年1月べトナムのハノイを第2回会議、第3回会議(2017年度)をインドネシアのジャカルタで調整しており、国際交流基金との共催による国際会議は2020年度までを予定している。