鋼繊維補強コンクリートスレンダー梁のせh断終局強度に対する寸法効果

摘要

鋼繊維補強コンクリートを使ったスレンダー梁(シァスパンa/有効せいd＞2.5)の、せh断終局強度に対する寸法効果について検討を行っている。普通コンクリートは、既往の研究で梁の有効せいが大きくなるに従い、骨材のかみ合わせ作用の影響などによリせh断強度が小さくなることが知られている。一方、近年ACI 318-19において、鋼繊維補強コンクリートは一部補強筋を置き換えることができるようになつた。ただし、鋼繊維補強コンクリートスレンダー梁の寸法効果は十分明らかでなく、ACI 318-19では、梁せい61Ommまでの適用となっている。2006年のParra-Montesinosらによる鋼繊維補強コンクリート梁(梁せい178～571mm)の検討では、明確な寸法による影響はなかったが、Minelliら(梁せい500～1,500mm)、Shoaibら(梁せい308mm、1,000mm)による鋼繊維補強コンクリート梁の検討では、寸法による影響があったと報告されている。