東京臨海部の近過去·近未来

摘要

東京では2000年前後にある発見があった。それは「東京は今後、それほど土地は不足しない」という気づきだ。臨海部が大きく空いたためである。実際、80年代まで東京の海辺や運河は都民が憩う親水空間は疎か、近寄れる処も稀で、そこは全盛期の製造業や物流の領域だった。当時の実体験でも竹芝港からバイクで南下すると、都内の海辺は大井の八潮団地辺りと羽田の旧Bランの離陸を近望できた京浜島つばさ公園のみ。その次は川崎を過ぎた先の、横浜山下公園だつた。それほど水際は産業施設で埋まっていた。