開放性・落ち着き・透明感で従来の駅前広場のイメージを払拭観光客を誘引できるか「熊本駅周辺デザインを考え る」シンポジウム--その2

摘要

鉄道駅、特に新幹線停車駅の場合、その玄関口となる駅前広場は判で押したように“様式”化した空間となっていることが多い.1階部分はタクシー乗場やバスの停発着場が配置され、その上部には歩行者用のペデストリアンデッキが重々しく架けられている.駅へのアクセス機能だけが無機質なまでに配列され、上空には覆い被さるような巨大なべデによって薄暗い空間が広がっている.それは駅の利用者にとって決して「心地よい」とは思えない駅前広場となっている.