「どう感じられるか」を目指す笠嶋淑恵の緻密な視座

摘要

笠嶋さんが選ぶ、東海の「いい」建築/空間と、その建築/空間とのかかわりを5つ挙げてください。笠嶋自作以外では、すり鉢状の芝生広場と建物群、講義室の内部空間が素晴らしい「南山大学」。濃尾平野の広がりにシンクロした姿をもつ「稲沢市庁舍」。行政サービスを視覚化し、市民が主人公となる空間を実現した「掛川巿庁舎」。若者のエネルギーに満ちていて都巿景観に活を入れる存在である「名古屋モード学園」。「図書館は、市民のリビングである」という思想に基づき思い思いにくつろいで過ごす姿がみられる「エンパーク/塩尻図書館」。道行く人に積極的にかかわりあう空間である「星ヶ丘テラス」でしようか。自作では、「濃尾平野の家」と「やまさと保育園」「大府いきいきプラザ」を挙げたいですね。