ケアタウン茶山

摘要

都心の住宅地における広大な国有地を定期借地により活用した計画である。 各種老人福祉施設に加えて、保育園や地域交流施設を設け、幼児からお年寄りまでが集う。さらに地元の福祉の担い手を育成する新しい街づくりの核となる地域福祉ネットワークの拠点を目指した。 敷地中心の中庭を囲むかたちで、特別養護老人ホーム棟·グループホーム棟·ディサービス·地域交流施設棟·保育所棟を回廊でつないだ。施設の周りには、菜園や果樹園、茶畑などがあり、四季を通して入居者と園児が楽しく交流する場とした。母屋にあたる特別養護老人ホーム棟を木造平屋の建物で囲み、周辺の低層住宅地に馴染むように配慮している。地域貢献の一環として、隣接道路沿いは敷地の一部を歩道として開放するとともに、地域の人が自由に出入りできる交流広場を設けた。