早稲田大学37号館 早稲田アリーナの環境計画

摘要

近年，大学の体育館には，"スポーツ施設"としての機能だけでなく，式典会場や学内イベントなどの利用にも対応できる"多機能型ァリーナ"としての機能が求められている。また，都心に立地するキャンパスにおいて大きなフットプリントを要する体育館は，キャンパスの余地を大幅に削減してしまうなど，課題は多い。本稿では，都心の狭隘（きょうあい）過密なキャンパスにおいて良好なキャンパス環境を維持しつつ，施設の地中化をはじめとする環境負荷削減手法を採用し，ZEB Readyの認証を得た"早稲田大学戸山キャンパス37号館早稲田アリーナ"について，その施設計画および設備計画概要を紹介する（写真-1)。