冷温水部分変温供給による省エネルギーに関する研究

摘要

顕熱•潜熱分離や放射空調により冷水を高く、温水を低く温度緩和し熱源の省ェネルギーを図るシステムが増えているが、温度緩和できない需要もあり緩和配管系統を別に設けることが困難なため温度緩和出来る省エネルギー機会を逸することが多い。本報は温度緩和できる需要が部分的にある場合、還水を利用するカスケード方式を従来の変温度供給方式であるブリードィンで補完し部分変温度供給を可能とする配管系、制御システムと還水利用により大温度差となった冷温水を段階的に冷却、加熱し熱源効率を向上させるシステムを組み合わせ、同じ配管系に冷温水を部分変温度供給させて省エネルギーを図るシステムの検討を行ったものである。低冷却水温、低負荷率ほど省エネルギー効果が大きくなる昂進性、需要に併せて緩和温度することにより対象を拡大できる特性、そして課題について併せて報告する。