業務用厨房における紫外線照射による排気ダクト内表面の油膜の分解と調理排気中のァクロレイン濃度

摘要

業務用厨房において、調理時に発生するオイルミストは排気ダクト内表面に付着し、汚れや悪臭、火災の原因となる恐れがある。本研究では、排気ダクト内表面に付着した油膜を分解する手段として紫外線とオゾンによる光洗浄に着目し検討を行った。すなわち、紫外線照射機能付き排気フードが設置された実験設備において油膜が付着している試験片を排気ダクト内に設置し、紫外線を長時間照射した。この試験片の油膜の状況の観察や、質量変化の測定により光洗浄の効果を確認した。さらに、調理時に発生する化学物質のうち、油酔いの原因となるァクロレインについて、調理排気中の瀵度を測定し、ァクロレイン発生量を試算した。