沖縄•本部町具志堅区シヌグ、亜対生葉序をもつ祭祀植物ヤブニッケイの意義

摘要

本部町のシヌグが行われるのは、1666年伊野波間切が設置された(翌年本部間切となる)具志堅、備瀬、謝花、浦崎、浜元、並里、伊野波、渡久地、辺名地、健堅、崎本部、石嘉波(瀬底の小字)、瀬底の13か字の古村で、具志堅区のシヌグはシニーグと称され、毎年旧歴7月19日から7月26日にかけウンジャミ(海神祭)と一連の行事として行われる.シニーグ祭祀は旧7月19日ウーニフジ(御船漕)、旧7月21日フプユミ(大弓)、旧7月23日シルガミ(トン•トト•トン神•男ヌユバイ)、旧7月24日女ヌユバイ(シニーグミチー神酒)、旧7月25日ハートンチミチ(暁神酒)、同日ソーニチ(シニーグ舞)、旧7月26日タムトノーイ(タムト直し、祭りの慰労会)と続くが、祭祀植物のシバ木(ヤブニッケイ)が使われるのはシルガミ(トントトトン神)のときである.