大阪中之島地区業務部門を対象とする温暖化対策評価

摘要

本論文では大阪市中之島地区に立地する25棟の比較的大型の業務建築（延床 面積116万ポ）、2つの地域熱供給施設を対象としてエネルギー消費量実態の調査と温暖化 対策導入により得られる二酸化炭素（CO2）排出量削減効果の推計を行った結果を報告す る。温暖化対策評価では2008年（現在）、2030年、2050年の時間断面を想定し、シミュレ ーションにより対策導入により得られるCO2排出量削減効果を推計した。温暖化対策とし て考慮したのは照明や熱源における高効率機器の採用、断熱強化などの建築躯体•建築設 備の省エネルギー、現行の地域熱供給システムの高効率改修、空調•給湯•ちゆう房熱源の 電化、系統電源CO_2排出係数の改善である。