中国における低炭素社会構築に向けたエネルギー構造革命と対策システム革命に関する一考察

摘要

中国は低炭素社会構築のー環として，化石エネルギーから再生可能エネルギーへの構造転換に向けた取組みを強化している.その結果，2017年に再エネ電源は総発電設備容量の36. 6%を，総発電量の26.5%を占め（図1～2，風力や太陽光発電設備の生産•導入量は世界最大となつた.政府は，2030年に発電量に占める再エネ中心の非化石電源の比率を50%へ高める目標を設定した.その効率的実現を目指して，対策システムを従来の支援偏重型から再エネ電力の利用目標規制'グリーン証書取引等巿場メ力ニズム活用型への転換を図り始めた.類似制度の導入は世界初であることから，中国の取組みは革命的と言える.