多様な再生可能エネルギーを考慮した持続可能な地域エネルギー需給の分析

摘要

2012年の固定価格買取制度（Feed in tariff: FIT)導入以来，再生可能エネルギーの導入量は飛躍的に増加しているしかし，そのほとhどは太陽光発電を中心とした発電技術であり，最終エネルギー需要量の半分以上を占める熱および輸送用燃料を供給する再生可能エネルギーの導入量は変化しておらず，電力に比べて低炭素化が進hでいないのが現状である.そのため，パリ協定の目標を達成し，さらに持続可能な脱炭素社会を実現するためには，電力に加えて，熱，輸送用燃料という三つのエネルギー形態すべてで脱化石燃料を実施しなければならない.