当院における神経伝導検査の標準化の試み:　ISO15189取得に伴って

摘要

神経伝導検査は，検査技術やその他の要因により結果が変動しやすい検査といわれている．当検査室rnでは，これまで検者ごとに手技に微妙な違いがあった．今回，標準手順書を作成するにあたり，神経伝rn導検査の操作手順を明確に規定し，これまでと比較し検者間で計測結果に変化があるか検討をした．rnまた，統一した方法で健常人21人を計測し，基準値の作成を試みた．rn検査条件を統一したことにより排腹神経の振幅，尺骨神経の伝導速度の検者間での均一化がみられた．rnその他の神経の各パラメーターについては大きな変化はみられなかった．健常人の結果については，文rn献に記載されている基準値と大きな差異はみられなかった．