ステレオガイド下マンモトーム生検の現状と施行困難例に対する工夫

摘要

マンモグラフィの普及により，検診で発見される微細石灰化病変が増加している．その確定診断として，ステレオガイド下マンモトーム生検を行っており，257例中，痛と診断された症例は，カテゴリー3の石灰化で17%，カテゴリー4で33%，カテゴリー5は62%で，全体で62例（24%）であった．このうち，非浸潤性乳管癌（DCIS）が59例（95%），浸潤性乳管痛が3例（5%）であり，マンモトーム生検は，乳癌の早期診断に有用であった．またマンモトーム生検を行う上で，穿刺困難な乳房に対しての工夫を検討した．当院ではシール付きパネルを使用し，切り抜く位置や大きさを工夫して撮影台や圧迫板に貼り付けることで，今まで検査困難であった薄い乳房や小さい乳房でもマンモトーム生検を施行することができた．