Stent assisted coil embolizationにおける80kV high resolution XperCTの有用性に関して

摘要

血管内治療における動脈瘤の手術において，親動脈へのcoil逸脱の防止という目的で頭蓋内stent（CODMAN ENTERPRISE VRD）が認可された．この頭蓋内stentは透視下では両端のmarkerのみ視認可能であり，Stentの状態を把握することは困難であった．しかし今回新たな撮影法である80kV high resolution XperCTを希釈した造影剤を用いて撮影することによって，Stent strutの状態やstent内腔を明瞭に描出することができた．これにより術中においてstentの状態を把握でき，手技の安全性と精度を保つ上で有用性が高い撮影法であることがわかった．