東日本大震災における横須賀共済病院の医療救護活動: DMAT後の災害医療の構築について

摘要

東日本大震災で被災した福島県に平成23年3月16日から4月15日まで1ヵ月間にわたり計8班，延べ39名の医療者を派遣した.前半は福島県災害対策本部の基で放射線測定，避難所での診療，域外搬送支援および福島県避難所救護災害対策本部設置支援を行い，後半は新地町で救護所の設置·運営.避難所の巡回，関係組織との折衝，他の医療チームとの協働や引き継ぎ，福島県避難所救護災害対策本部との密な連携を行った.これらは未だ確立されていない，災害の超急性期を担うDMATの後を引き継ぎ，被災地の希望に沿った医療救護活動であつたと考える.