トンネル切羽形状を迅速に計測できる簡易3Dスキャナの開発とその適用事例

摘要

山岳トンネルの発破では，工期とコストに直結する発破掘削時の余掘りを低減させることが重要である．rnその際には，余掘り状況を迅速，かつ定量的に評価することが求められるが，既往の測量機では，迅速性rnに欠けるため，施工サイクルの中での運用には課題が残る．そこで，筆者らは，トンネル切羽形状を短時rn間で計測できる簡易3Dレーザスキャナと余掘りを数値化するソフトを開発し，現場へ適用した．その結果，rn施工サイクルへの影響を最小限にした運用が可能であることを確認した．また，切羽形状の計測結果を切rn羽で可視化し，設計断面内に残った地山の箇所を作業員に明示するアタリガイダンスシステムを開発したrn結果，必要以上のアタリ取り作業を防ぐことができ，サイクルタイムの短縮や吹付材料の低減に繋がった．